こんにちは、金沢座 座長のミタです。
金沢を代表するお祭りの1つ「百万石まつり」。その前日に開催される特別協賛行事「加賀友禅灯篭流し」に遊びに行ってきました。
百万石まつりの前夜祭だと思っていたのですが、「『第43回』加賀友禅灯籠流し」というように、百万石まつりとは別のカウントをしていることから別のイベントだと知りました。
そもそも百万石まつりって、どんなお祭り?
金沢百万石まつりは、加賀藩初代藩主前田利家公が天正11年(1583年)に金沢城に入城し、金沢の礎を築いたことをしのんで開催されています。金沢百万石まつりの第1回は昭和27年に行われ、その後百万石行列などをはじめとする伝統的なお祭りに成長を遂げました。
前田利家公がかつて入城した金沢城は、今はもうありません。ただっ広い広場があるだけです。だからこそ逆に、この場所から金沢という町の歴史が始まったのかと思うと、感慨深くなります。
加賀友禅灯籠流しの開催日時
百万石まつりの前日に開催され、当日は1200個もの灯籠が浅野川を流れます。
開催日:2017年6月2日(金)
開催時間:午後7時〜9時まで
開催場所:浅野川(天神橋〜大橋)
ちなみに、浅野川は、ひがし茶屋街横を流れる大きな川です。「女川」と呼ばれていて、春は絶景のお花見スポットです。山の方からゆったりと流れてくる心地の良い川ですね。
そもそも、灯篭流しって何?
灯篭流しとは、死者の魂を弔って灯籠(灯篭)やお盆の供え物を海や川に流す日本の行事です。
日本国内では他にも以下のようなモノがあります。
・福島とうろう流し花火大会
・横浜大岡川灯籠流し
・柿川灯籠流し
・永平寺大燈籠流し
・京都嵐山灯籠流し
・宮津灯籠流し花火大会
加賀友禅灯籠流しでは、水の芸術とも言われる加賀友禅と川のつながりに感謝を表すとともに、この業界に携わってこられた故人の霊を慰め、水供養として今後の加賀友禅の繁栄を願う想いが込められています。
加賀友禅灯籠流し
僕が到着をしたのは19時半頃で人の数はかなり多かったです。浅野川大橋は警察が交通整理していましたし、梅の橋にも観客がすし詰め状態になっていました。
梅雨前なので川の水かさが少なく、灯籠の流れる場所が偏っていました。
よく見ると、1個1個デザインが違います。
編集後記
お祭りと思っていたので出店もたくさん出ているのかなと思ったのですが、お店はあまり出ていませんでした。「灯篭流し」ですから、やっぱりお祭り気分にはできないんでしょうね。
観客も多かったのですが、川の上流にまで行けば人もまばらになっていったので、十分近くで楽しむことができました。あまり早い時間に場所取りをしなくても、ちょっと歩けば良い場所が見つかると思います。
静かで幻想的な美しい風物詩でした。
あなたの金沢で過ごす時間が、素敵なものでありますように!