ココイチ創業者 宗次徳二さんのスゴすぎる人生

座長座長

こんにちは、金沢座 座長のスミタです。

石川県出身の方をご紹介しているこのシリーズ。今回は、石川県生まれの経営者 宗次徳二さんを今回はご紹介したいと思います。

さて、家のカレーが一番美味しい。誰もがそう感じるこの気持ちを覆したのが“カレーハウスCoCo壱番屋”ではないでしょうか。外食にカレー専門店に行ってカレーを食べるなんて、ココイチが登場するまでは当たり前でなかったと思います。そのココイチを生み出した創業者こそ、宗次徳二さんです。

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誰からも見向きもされなかった少年

宗次徳二さんの人生は、簡単に語れるものではありません。これほどの壮絶な少年時代を過ごした人が、あのココイチの創設者になるとは、誰もが想像しえなかったことでしょう。

宗次さんは石川県で生まれ、その後すぐ孤児院に預けられることになります。ご両親のことは現在でも公表されておらず、不明となっています。しかしその後、幸いにも雑貨商を営んでいた夫婦に引き取られることになります。両親のいない3歳の男の子が、やっと温かい家庭を手に入れる、そんな温かなストーリーを期待してしまいますが、彼に待ち受けていたのは壮絶な人生でした。

ギャンブル狂いの父、虐待、母の失踪

ギャンブルにのめり込んだ父親のせいで、生活は困窮していき、ついには母親が失踪。やっと新しい家族を手に入れたはずの少年には、あまりにも辛い幼少期を過ごすことになります。

母が出て行ってからも、宗次さんは父のためにパチンコ店に出入りしてこぼれた玉を拾い、タバコの吸殻を拾い、なんとか生計を立てているような状態。時には父親から暴力を受けることもあったそうです。

しかし、神様は彼を見放してはいませんでした。問題の元凶であった父親は15歳の時に他界し、母親と苦しいながらもなんとか普通の暮らしを送れるようになります。とはいえ、学費の工面も自身のアルバイトでの給料によるもので、決して楽な生活とはいえなかったことでしょう。

ココイチ創業者 宗次徳二さんのスゴすぎる人生

ココイチの原点は妻のカレーだった?!

高校を卒業後は不動産関係の会社に就職し、その時同僚だった現在の奥様と出会うことになります。のちに不動産業で独立を果たすものの、そう簡単に生活が安定するような収入を得ることはできませんでした。

そこで始めたのが飲食業だったのです。ココイチのカレーは、自宅で食べるカレーに近いようでまた食べたくなるような魅力のあるルーが特徴ですよね。その原点となったのが、喫茶店を開業した際にメニューの一つとして出されていた、奥様手作りのカレーだったのです。

飲食業が天職だと感じる

オープンした喫茶店には、たくさんの人が訪れてくれたのだそうです。不動産業とは全く異なる感覚に、不思議と楽しさを感じるようになっていたのだとか。1年後には2号店を出すものの、奥様のカレーをメインとしたカレー専門店を作ることを決心。なんと4年後にはカレーハウスCoCo壱番屋の1号店を出店することに成功したのです。

創業4年目には売り上げが3億に

驚いたのは、ココイチの1号店を出した4年後には莫大な売り上げを誇る人気店になっていたということです。年数だけを見ると、いとも簡単に経営者として成功を手にしたように感じられますが、宗次さんだからこそ成し遂げられたといっても過言ではありません。

宗次徳二さんのモットーは早起き

現在はココイチの会長を引退し、特別顧問として店を守り続けている宗次さんですが、創業当時から変わらず続けていることが、早起きなのだそうです。

毎日早起きをする習慣がついたのが、ココイチに寄せられるお客様アンケートを読破することがきっかけだったといいます。繁盛店だからこそ、アンケートの数も莫大なものになります。しかし、それを読む時間を設けるためには、自身の睡眠時間を削り、早起きするしかなかったのです。普通なら諦めてしまいそうな数でも、宗次さんがその行為をやめることはありませんでした。

休みは年たったの15日

会社勤めをしていれば、毎週休みがあるのは当たり前のこと。しかしいくら億を叩き出す人気店の経営者となっても、宗次さんが休むことは滅多になく、お客様の声を聞き、店内掃除をすることは徹底して行っていたのだとか。

そんな宗次さんを支えたのが奥様です。性格的には正反対の二人、仕事にだけ打ち込む仕事熱心な夫と、社交的で人の気持ちを読み取る力に優れ、店を大切にする気持ちを忘れなかった奥様。お互いがお互いであったからこそ、誰からも愛されるカレーといえば“ココイチ”といわれる名店に成長したのでしょう。

経営者からも尊敬される人柄とは

宗次徳二さんという人物は、本当にどこまで意志が強く、筋の通った方なのかと、一度も会ったことのない人でも感心させられる人です。それは経営者から見ても同じようで、宗次さんを手本にしていると語る大手企業の社長もいらっしゃいます。

我欲がなく、資産の使い方すら優雅で嫌らしくない。成功者としてテレビやメディアで堂々と手腕を語ることもできたでしょう。しかしそれをしないのが宗次徳二さんなのです。まるで元々お金のある裕福な家庭で育ったかのような穏やかで高貴な顔つき、品性が高く差別を嫌うその姿勢は、誰しもが見習うべき人の姿であるように感じますね。

宗次徳二さん オフィシャルサイト

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以上、石川県出身の有名人シリーズでした!