こんにちは、金沢座 座長のミタです。
兼六園は金沢を代表する観光スポットであり、日本三大庭園の一つです。そのため、僕たちも友人が金沢に遊びに来たときには連れていきます。
ただ、実はこの兼六園の近くに、兼六園よりも歴史のある庭園があることはご存知でしょうか?
今から400年前に作られた庭園「玉泉園(ぎょくせんえん)」です。兼六園よりも120年古い江戸中期に作られたものとなります。
1回の観光で庭園を2個訪問する方は少ないかもしれませんが、金沢の歴史に触れられる素晴らしい場所なので、いろいろとご紹介したいと思います。
西庭
玉泉園に入ってすぐのお庭です。
季節を選びますが、こういった庭園の真横でお食事ができるのも素敵ですね。
ちょっと高台に何か小屋みたいなものが・・・。何かよくわからなかったのですが、お手入れは行き届いています。庭園の休憩室なのかな?
金沢市内最古の隠れキリシタン灯籠
不勉強で申し訳ないのですが、隠れキリシタンは長崎のイメージが強く、勝手に金沢にはいないものだと思っていました。学校の授業でもそういった話は一切聞いたことがなかったですし。
ただマリア像をかたどった灯籠を目にして、先人の歴史に触れることができ大変興味深かったです。
寸胴型飾り手水鉢
こういった長方形型のものは、全国的にも珍しいそうです。ちなみに手水鉢とは、本来は神前・仏前で口をすすぐためのものでしたが、その後茶の湯でも取り入られだしたそうです。こちらは「飾り」と付いていることからも、茶道用のもののようです。
生き生きとした水芭蕉
青々と咲き誇っていて、緑の力強さを感じます。
東滝
玉泉園の景観は、中国の前僧 芬玉澗が書いた「山水三段滝図」を元に作られていると言われています。東滝を中心として、その山水図と似ているようです。
滝の前から下を見下ろした時の景色
金沢市内最古のお茶室
作られて300年以上が経っています。ちなみに、このお茶室は今も使われていて、お点前付きの茶道体験もできます。僕らは予約をしていなかったので中には入れませんでしたが、歴史ある場所で茶道を体験できるのは日本人として血が騒ぎます!
茶室の前の池が、東滝に続いています。この池の水源は兼六園からひっぱってきているそうです。
銭五秘蔵灯籠
金沢を代表する豪商 三代目銭屋五兵衛が所有していた灯籠。
朝鮮五葉松と凌霄花(のうぜんかずら)
樹齢400年ということから、玉泉園と同時期から生えている木。非常に大きく優雅な姿に目を奪われます。
東庭
西庭に比べてシンプルに感じる東庭。いろいろと像が置かれています。こちらは縦長なので、もう少し奥行きがあった方が好みだったかも。
主庭地
水芭蕉の池と同じですが、対岸から見ると景色が全然違います。奥行きを感じられて気持ちが良いです。
編集後記
兼六園の入場料が500円に対して、玉泉園は700円とややお高めです。ただお茶菓子などもいただけるので、ちょっと優雅な時間を感じられてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、併設されているレストラン「かなざわ玉泉邸」でお食事をされる方は、玉泉園にも無料で入ることができてお得ですよ!
ぜひ、金沢で素晴らしい時間をお過ごしください!
加賀藩高級武家庭園「玉泉園」
開園時間:午前9時〜午後5時
定休日:なし
入場料:700円
住所:石川県金沢市小将町8番3号