こんにちは、金沢座 座長のミタです。
モコさんと能登旅行で虹と海に遊びに行ってきました。その時に必ずお土産として買って帰ろうと思っていたのが「ひっぱり餅」。能登の名物ということで、金沢市内にもファンが多いとか。虹と海の売店コーナーに売っていたので、これ幸いと買って帰りました。
ひっぱり餅とは
昭和24年(1949年)創業の老舗の和菓子店「安田屋」さん。昭和40年頃には、せんべいの生産量が全国一位だったお店です。こちらのお店が「能登の名物をつくりたい」という地元の声を受けて開発したのがひっぱり餅です。「誰がひくやら切れはせぬ」と縁起のいいひっぱり餅は、能登の名産品として定着をしていきました。
ひっぱり餅の由来
そもそもこのひっぱり餅ですが、源義経の伝説に由来するようです。
兄源頼朝と対立し、一転して日本全国を逃げ回ることになってしまった義経。能登には義経の逃避行の伝説が残っており、能登金剛には義経の船隠し場というところが存在します。崖の間の細長い場所に船を48艘も隠していたと言われています。
逃避行中のため、旅の携行食としてお餅を用意しようとするのですが、臼と杵でつかずに、弁慶が剛力でこねてひっぱって、不動の滝の水を使ってお餅を作ったのです。このお餅を乾燥させたものが、ひっぱり餅の由来と言われています。
ひっぱり餅の外装
女性がお餅をひっぱっているイラストが印象的です。こんなにひっぱるの?!と期待が膨らみます。
水飴、砂糖、もち米、甘納豆、うるち米粉などが原料です。甘味が一番頭に来ているので、あまいお菓子ということが分かりますね。ちなみに、能登の名産品ですが、会社は白山市にあるようです。創業は能登だったのかなと調べてみたのですが、創業から松任市(現 白山市)にありました。
封をあけるとこんな感じ。お菓子を包んでいる包装紙ですが、普通だったら裏面からひっくり返して開けますよね。でもひっぱり餅の場合は、真ん中にミシン目が入っているので、両手でひっぱって開ける仕様になっています。
左右にぐいっとひっぱります。
ひっぱり餅 実食
お皿にのっけて
包装用紙を向いて
お皿に盛るとこんな感じ。うっすらと見える黒い粒は甘納豆です。
食べてみると・・・あまい!めっちゃ弾力のある求肥のお菓子みたいです。
弾力はあるのですが、ひっぱり餅として想像してたほどではないかも。簡単に歯で噛み切れますし、食べてて伸びを感じることはありませんでした。包装紙に書かれていた、女の人が寄ってたかってひっぱっているイメージを想像していたのとは違いますね。
ところどころにある甘納豆がよい歯ごたえとなっていました。
編集後記
能登のお土産の代表格といえば、ひっぱり餅、みそまんじゅうではないでしょうか。
味噌まんじゅうは金沢駅でも買えるのですが、ひっぱり餅は能登の方まで行かないとなかなかお目にかからないと思います。旅行ついでにみかけた場合は食べられてみると思い出になると思います。
8個で810円ですから、1個あたり100円ほどです。
おなか満腹、こころ満福。ごちそうさまでした。