こんにちは、金沢座です。
石川県の金沢に生まれ、実力派俳優として、舞台だけでなくドラマでも活躍をみせている鹿賀丈史さん。ミュージカルから始まった彼の俳優人生において、日本中にその才能が認められるようになるまでには、どのような道を歩んできたのでしょうか。
最近の若い世代からは「パパ役」としても注目を集めている、鹿賀丈史さんについてご紹介していきたいと思います。
鹿賀丈史の役者人生の始まり
鹿賀丈史さんは、洋服を仕立てる職人の父とゴム風船屋の娘だった母のもとに生まれたことで、裕福な幼少期を過ごされています。そのおかげもあってか、彼は9歳のころから音楽に触れ、俳優を志すまでは声楽家を目指していたのだそうです。
そんな彼が演技の道へ進むきっかけとなるのが「劇団四季」への入団でした。
役者人生は人との出会い
劇団四季でミュージカル出演を果たし、その演技力で注目を集めたことから「ジーザス・クライスト」にて主演デビューを飾ります。「鹿賀丈史」という名前が生まれたのも劇団四季へ入団したことがきっかけで、名付け親は劇団四季創設者の浅利慶太さんなのだとか。
そんな鹿賀丈史さんが役者という人生において、もっとも影響をもたらしたこととして挙げているのが“人との出会い”です。ミュージカルも舞台もドラマも、その作品を生み出した人と、その作品を作り出すために存在する数々のスタッフたち、そして俳優がいなければ、人々へ伝えることはできません。良い作品に出会うこと、良いスタッフに出会うことは、彼の役者人生を大きく左右してきたと語っています。
https://youtu.be/KZMHl6GJ9SU
見てくれる人は味方である
俳優にとって視聴者や観客の反応というのは、時に恐怖を感じるものだと思います。がっかりされたらどうしよう、感動してもらえなかったら…。そんな不安もつきまとうことでしょう。しかし鹿賀丈史さんは、見てくれる人は強い味方であり、その味方がいるからこそ俳優として生きてこれたのだといいます。
観客の期待にこたえ続けることができれば、その存在は揺るがないものになる。だからこそ、いつも緊張しながら一切手を抜かず、すべての作品に本気で挑んできたのだそうです。強い味方を得ることができるかどうかは、その役に対してどれだけ真剣に挑めるのか、その役者本人次第なのかもしれませんね。
パパ役で注目?若者からも人気を集めた出演作品
鹿賀丈史さんの代表作は数え切れないのですが、現在若者からも支持されている背景には、彼が演じた役どころに秘密があるようです。
怪物くんのパパ“怪物大王”
大野智さんが主演を務めたことで話題となったドラマ、怪物くん。原作は藤子不二雄A氏の人気作品であったため、実写化されることで原作のイメージが崩れないかと、ファンの間では注目されていた作品でした。
しかし、作品は原作を知る世代以外からも人気を集め、特別篇やスペシャル版まで放送されることに。そんな人気ドラマである怪物くんのパパ役、怪物大王を演じたのが鹿賀丈史さんでした。
今でも大野智さんからは、作中での呼び名「パパ」と呼ばれているそうです。
夜神月の父、夜神総一郎
人気漫画が実写化されたことで話題となった「デスノート」。海外からも絶賛され、舞台版デスノートも人気を博し、2015年にはキャストを一新して連続ドラマ化されるほどの作品です。映画版では、藤原竜也さん演じる夜神月の父親役、夜神総一郎を演じたのが鹿賀丈史さんでした。
舞台版でも同役で好演を見せた鹿賀丈史さんですが、この作品が日本発ミュージカルの先駆けとなったこと、その作品に出演できたことは夢のようだとおっしゃっています。
菅田将暉さんの父役で話題となった白髪姿
地味にスゴイ!校閲ガールでは、今もっとも注目を集める若手俳優、菅田将暉さんの父役として出演されていますが、当時話題となったのが鹿賀丈史さんの白髪姿でした。
白髪に着物という貫禄のある風貌に、独特の美声から感じる大物感は、役どころにぴったりと評判だったのです。人気女優石原さとみさんが主演を務めたことでも注目を集めた同作ですが、やはり鹿賀丈史さんが演じるパパ役は、どこか見ている者に安心感と包容力を感じさせてくれるような気がしますね。
妄想好き?鹿賀丈史45年間の俳優人生
鹿賀丈史さんの45年間は、役者一色に包まれてきました。そんな彼の意外な趣味は、妄想なのだとか。
俳優を続けられた秘訣は妄想?
いろんなことに挑戦したいという意欲に溢れている若い時とは違い、人は年齢をかさねることで、自分の幅に区切りをつけてしまいがちです。この程度だろうと決めつけてしまえば、それまで。でも、もっとこんな役もやってみたいな、こういうことができると面白そうだなと、いつも自分を妄想で楽しませてあげることで、孤独な俳優という仕事を続けてこれたのだと鹿賀丈史さんは語っています。
仕事においてだけでなく、楽しい希望に溢れた妄想は、心を軽くするだけでなくその希望を呼び寄せるパワーになるのかもしれませんね。
鹿賀丈史さんのイメージはこれからも変わり続ける
鹿賀丈史といえば…そんな風に思われるよりは、意外とハマり役だった!次はどんな作品で何の役をやるのかな?と思ってもらえる役者でありたいという鹿賀丈史さん。
私生活では奥様とラブラブという意外な一面もあり、役を通してこれからも色んな一面を見せてくれるのではないでしょうか。彼の強い味方であり続けられるよう、変わり続ける鹿賀丈史さんを見続けていきたいですね。