惹きこまれる!石川県出身の漫画家 乃木坂太郎さんの漫画に隠された魅力とは

座長座長

こんにちは、金沢座 座長のミタです。

乃木坂さん原作の漫画でもっとも有名なものといえば、ドラマ化された「医龍〜Team Medical Dragon〜」ですね。石川県のご出身で、現在は49歳。生み出した漫画は必ずといっていいほど話題を集めています。

今回は、そんな乃木坂太郎さんの魅力に迫るとともに、漫画家という職業についてもスポットを当ててご紹介していきましょう。


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乃木坂太郎さんの話題作

乃木坂太郎さんの代表作は「医龍」といわれていますが、読者から話題を集めている作品は他にもたくさんあります。まずは、乃木坂さんを語るうえでは欠かせない、代表作も含めた3つの作品についてご紹介していきます。

1.医龍

ドラマを見て、漫画が原作になっていることを知った方も多いのではないでしょうか。ストーリーは、医療の現場から離れていた天才外科医が、心臓外科医として返り咲くところから始まります。

難しいといわれる手術でも、優秀なチームメンバーとともに難なくこなしていく主人公、朝田龍太郎。しかし、彼を快く思わない者や、ライバル心を抱く者、一つの病院の中で繰り広げられる華麗な手術に目を奪われる一方、ドロドロとした人間関係も描かれています。

ドラマでは主人公を坂口憲二さんが演じていましたが、ワイルドな印象の坂口さんの白衣姿が魅力的だと話題になりましたね。

2.幽霊塔

医龍はかなりの長編大作でしたが、その後乃木坂さんが書き始めた漫画が「幽霊塔」です。医師にスポットを当てた前作とはまったく異なるサスペンス漫画で、グロさとキャラクターたちの美しさが話題に。

サスペンスならではの惹きこまれてしまう謎の多さに、ハマる読者が続出。2つの小説をもとに作成されたそうなのですが、乃木坂さんなりのアレンジをきかせたオリジナルなストーリーとなっています。

昭和29年を舞台にし、それまでは全く動くことのなかった時計塔が、ある殺人事件が起こった夜にだけ動いたという…不可解な謎を主人公が解き明かしていくところから物語は始まっていきます。

3.第3のギデオン

フランス革命が起こる前の世界で、平民ギデオンと貴族ジョルジュが出会うところからストーリーは始まります。“国を変えたい”そんな想いを抱く2人は、革命を起こすため手を取り合います。

医療もの、サスペンスと続き、本作では歴史を舞台にした物語を描いている乃木坂太郎さん。どれだけ引き出しがあるのかと、乃木坂さんの頭の中に描かれているものを盗み見たい気持ちになりますね。

乃木坂太郎さんが描く物語の魅力とは?

3つの話題作をご紹介してきましたが、どの作品を見ても驚いてしまうのが“同じ人が描いた作品とは思えない”ということです。

普段からアンテナ全開!

なぜそれだけの発想を生み出すことができるのかというと、乃木坂さん自身、普段の生活からアンテナを張り続けているのだとか。デジカメを持ち歩き、たくさんの景色を撮ったり観察することを欠かさないそうです。

その中で物語のきっかけとなるものを発見し、描いていく。そんなスタイルだからこそ、どの作品を見ても新鮮な気持ちで見ることができるのでしょう。

ダークで醜い部分に惹きこまれる

幽霊塔で思わず惹きこまれてしまったのが、登場する人物たちのダークな感情、狂気、黒い部分の魅せ方です。漫画の世界にいる人物、実在していない人物のはずなのに、まるで本物の人間のように醜くダークな感情を感じることができてしまうのです。

その世界にいかに惹きこませてくれるのか、漫画を読むうえで読者が求めることを叶えてくれるのが乃木坂さんの作品だといえます。

漫画家として大切なこと

魅力たっぷりの漫画家、乃木坂太郎さんには漫画家として大切にしていることが3つあるそうです。

1.直しから新しいものを見いだす

作品には、必ず担当者の“直し”というものが入ります。ただ、その時に言われたことをそのまま直すのではなく、新しい案を生み出すことで人の心に驚きと発見を感じさせることが大切なのだとか。

2.信頼する人の心を動かせる作品を作る

万人に好かれる人はいないのと同じように、万人受けする漫画を描こうとするのではなく、この人に面白い!と言ってほしい。そういう人を見つけ、その人の心に響く漫画を描くことをポイントにしているそうです。

3.漫画は読者への手紙

自分の気持ちが伝わるよう、読む人への愛情を込めた作品作りを心がけているという乃木坂さん。作品の世界観に惹きこまれてしまうのは、乃木坂さんの想いが伝わってくるからかもしれませんね。

まとめ

今回は、乃木坂太郎さんについて詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。週刊少年サンデーの増刊号で漫画家としてのデビューを飾った乃木坂さんですが、その3年後には代表作である医龍の連載を開始しています。

漫画家としてデビューするということは、もちろん才能があるということなのですが、代表作を生み出す速さには驚きました。その後もこれだけの話題作を次々と描かれているので、今後もわたしたち読者を驚かせてくれること間違いなしでしょう。次の作品では、どんな世界観を魅せてくれるのか、活躍に期待していきたいですね。